塞ぐ

 塞いでしまいたくはないのに、代用を詰めて埋めておく癖がある。詰物が外れてもどうにかして代わりを務めてくれる何かを探す事に長けていた。宝探しは、いつもこんな喪失から幕を開ける。
 失くしてから気付くなんて空寒い言葉が大好きな、噛み潰せるくらい愚かしくて

「はよ」
「おはよう。寒いね」

僕の大嫌いな代用品は血腥い好意に気付いてくれない。