べちゃべちゃとした肉塊を食む。ベチャベチャ音を立てて嚥下されていく肉に思いを馳せる暇もなく食む、喰らう。
「美味いか。そうか」
頭の上で喜ばれると、皿の中で減らした分が追加された。何だったか、こんな風に次々と注いでは食べする風習を何処かで聞いた。
「まだあるからな。小さく切ってよく噛むんだぞ、ちゃんと」
分かっている。戻さないようしっかりと奥歯で噛んで、味の分からなくなるまでぐちゃぐちゃに擦り潰してから飲み込んで、口を開けて見せた。
ちゃんと食べられたかどうか、確認を求めた。貪婪に委ね、阿た。
俺はまだ生きるに値するかと。
「よし。頑張ったな」
許しを得て、心底痛感した。
「あ゙、りがとうございます……」
ああ、まだ息が出来る。