夢食う膚 夢食う膚はだえ 当夜は見目の良い男だった。 間近で見ると滅多な世辞も憚られ、一寸微笑まれでもすれば老若男女を問わずして惚れ込まんかという、廓狂いの博徒連とは比べるべくもない美丈夫が彫物師甚三の元へ足を運んだのは錦秋の候であった。山を彩る綾錦… 2024-03-04書架