それで僕は
解けた自分の中で眠る
不帰と呼んで 哀しんで
惨めな涙を紡いだら
何個目かの僕の
できあがり。
それで僕は
解けた自分の中で眠る
不帰と呼んで 哀しんで
惨めな涙を紡いだら
何個目かの僕の
できあがり。
どろ、どろ
黄金色に輝く液体の中で、烏が揺蕩っている。微睡みに抱かれて、汚泥の夢を見ていた。
黒く蕩け 沈む嘴。蜜を割き落ちる趾。
眠くなるまで、共に解けていく。瞬きをする砂になり、瞳の上に降り注がれる。
どろ
呟くと、一呼吸遅れて
『僕にも』
重怠く沈み込んでいく瞼に触れた指の冷ややかさが美しくて、身震いするほど気持ちか悪くなって吐き出した。
ぱきん、と弾ける。 割れる。
盲目と憐憫とに脅かされて 砕けてしまう。一欠片を残さず、温く溶け出した。抗いもせず、無慈悲に歯を立てる。
が゛りん
顎から伝わる感覚は、凡そ不愉快な感傷を挽き砕く振り子の様に何度も何度も、噛み砕いては喉の奥が冷えていく。凍えて、声が凍ってしまうまでひたすら砕く、砕く。
叫びが聞こえていかぬよう、蓋をする。開かれてはならない災厄に、手をかけてはならないと固く誓って。きっと、底に残されるものは希望の猿真似をした悪夢に過ぎなかった。
なのに夢を壊したのは、紛れもないその熱だった。